地熱の家:仕組みと施工

HOME | エコ空調 | 地熱の家:仕組みと施工

ジオパワーシステムによる空気循環のしくみ

空気循環のしくみ<夏モード> 

夏モード
夏の暑くて湿った空気をジオパイプに送り込み、地中熱で冷やし床下から屋内に送り込まれます。天井付近に立ち上った熱気は再びジオパイプに送り込まれ、冷やされ循環していきます。設定温度以上になると、熱気は天井裏から排出される仕組みで建物全体がひんやりとした空気に保たれ、日中の蒸し暑さや夜間の寝苦しさを解消します。ジオパイプ内では冷却だけでなく、「除湿」や「空気浄化」の効果もあり、健康面でも安心です。
 
※各箇所の数字は施工順です。施工の様子は下記よりご覧いただけます。

空気循環のしくみ<冬モード>

冬モード
  

冬の冷たい空気をジオパイプに送り込み地中熱で温めれ、ソーラーブレスにより集められた太陽熱とともに暖気が建物内を循環します。建物基底部に敷き詰められた木炭入りグリ石層は、優れた蓄熱効果を発揮し、夜間の底冷えを防ぎます。地中熱は暖房機のような暖かさこそ得られないものの、少しのエネルギーで短時間に部屋を暖めることができ、省エネにも効果的です。
 

※各箇所の数字は施工順です。施工の様子は下記よりご覧いただけます。

空気循環のしくみ<換気モード>

換気モード
 

ジオパワーシステムは、外から取り入れた空気を一旦ジオパイプに送り込み、地中熱によって「空気浄化」、「調湿」、「調温」を行い建物内に取り入れるので、単に外気を取り入れるだけの換気とは安全性が違います。また、熱交換する場所が無償で無限の自然エネルギー「地中熱」なので、省エネにも効果的でエコなシステムです。
 

※各箇所の数字は施工順です。施工の様子は下記よりご覧いただけます。

ジオパワーシステムの施工

※各項目をクリックすると詳細がご覧いただけます。

ジオパイプ工事
電柱掘削用建柱車で地中を掘削していきます。アルミパイプは直径250ミリ、長さ5mになります。 2カ所掘削しアルミパイプを埋設します。
 

※ジオパイプのしくみ
地下のパイプ内に入り込んだ空気は地中の温度差で結露を起こします。結露が起こることで、余分な水分は地中に留まり、さわやかな空気だけが室内へと上昇していきます。その際、パイプ途中に取りつけられた洞フィルターにより、さらに除菌、殺菌、除湿効果を高めています。また結露の水分には空気中の不純物を吸着させる役割も。つまり、このジオパイプには空気の浄化機能も合わせ持っているということなのです。

 
基礎断熱施工
基礎部に断熱をしっかり施工し、グリ石蓄熱層から 外部への放熱を防ぎます。
 
 
グリ石
基礎内にグリ石を敷き詰め蓄熱層とします。
 

※グリ石とは?
グリ石層はコンクリート床に比べて数十倍の表面積を持ち、その分だけ非常に優れた蓄熱効果を発揮します。ジオ・パワー・システムでは、床下換気口をなくし、こぶし大のグリ石を床下部分にいっぱいにしきつめ、その中に地中の空気が通るパイプを埋め込んでいます。冬暖かく、夏涼しい地中熱をグリ石層がキープし、建物の底から快適な生活を支えます。

 
ウレタンフォーム
高断熱・高気密の吹付硬質ウレタンフォームで施工します。地熱が外気に影響されるのを防ぎます。
 
ウレタンフォーム
 
ウレタンフォーム2
活性セラミック炭
床下部分に、高性能で半永久的に使用できる、活性セラミック炭「大地の風」を敷き込みます。

※活性セラミック炭とは? 
活性セラミック炭「大地の風」には、1.防腐作用 2.防臭作用 3.除菌作用 4.除湿作用 5.マイナスイオン効果 6.電磁波吸収など、さまざまなナチュラルパワーが秘められています。通常の木炭と違い水分にも強く、ほぼ半永久的にその効果を発揮し続けられる製品。地中の空気をより浄化する役割を持つと共に、建物自体の耐久性を高めるためにも大きな役割を担っています。

 
 
機械室
ファンとダンパーが一体になっているファンユニットを 機械室に設置します。ファンユニットや排水ポンプ、 外気導入パイプ等が設置してあります。 また、機械室にはアルミパイプ内の結露水や掃除をしたときの 水を排出するために、排水ポンプを設置してあります。
 
 
小屋裏集合管ユニット
ダンバーと集合管が一体になっている集合管ユニットを小屋裏に設置します。 集合管ユニットのダンバーから機械室のファンユニットまで循環用に断熱を施したフレキダクトで接続します。
 
 

▼ ソーラーブレスの機能

ソーラーブレス夏
 
ソーラーブレス冬
 
ソーラーブレス

夏、集熱パネル下部から取り込まれた空気がパネル内で太陽熱を吸収。その空気を屋外へ排出することにより、室内への熱気の侵入を防ぎます。一方冬は、太陽熱によって温められた空気を、外に逃がすことなく室内へと誘導。地熱の暖気とあわせて、快適な室内温度をつくります。室内への空気取り込みのオンオフは、室内の温度設定によりセンサーが感知し、切り替える仕組みとなっています。

 

▼換気口と循環口

 
 

▼吹出口